じっとり、ポッテリ
私は普段、妻のことを「おかぁちゃん」と呼んでいます。
おかぁちゃんは食に対して鼻が利くというか、常に美味しくて体にいいもののことを考えています。休日に外出したときにも、昼食はおかぁちゃんに従えば、たいていウマいものにアリつけます。
料理も得意でして、いつも楽しませていただいております。
家を建てるときも、キッチンは完全におかぁちゃんにおまかせ。デザインや使い勝手などだいぶ悩んだ末に、赤を基調としたずいぶんめんこい(かわいい)感じのキッチンになりました。
私も独身時代には料理をしたものですが、交際していた頃のおかぁちゃんに何度かごちそうしたものの、その後はほとんど作らせてもらえません(^-^;)自分としては自信がなかったわけでもないのですが…。
こんな料理を作る人から見たら、私の作った料理は耐えられなかったのかもしれません。
そんなおかぁちゃんが尊敬する料理家が、高山なおみさんです。料理本を何冊も持っていて、それぞれかなり使い込んでいます。
先日この本に載っているグラタンを作っていたのでレシピを見せてもらったら、あまりピンとこない表現がいくつかありました。
「バターが溶けたら弱火にし、薄力粉を加えてじっとりするまで炒める。」じっとり??この「じっとり」には解説がついていて、「粉とバターが合わさり、粉にも火を通す感じ」とあります。ふむふむふむ…??
さらに、「牛乳を加えて煮てなめらかになったら塩できっちり味をととのえ、さらにポッテリするまで煮る」とあります。ポッテリ??こちらには解説がありません。
おかぁちゃんに聞くと、この表現で合っているとのこと。
料理をする人にはよく分かる表現、しない人にはピンとこない表現。
レシピ本を見ながらの料理なんてしたことがなかったので知りませんでしたが、料理の世界独特の表現があることを胸に刻みつつ、ウマいグラタンをいただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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